一般枠(非開示)デザイン業界発達障がい
発達障がい(ADHD)の特性を活かしてUIデザイナーに。過集中が最大の武器
M
Mさん(29歳)
ADHD ・ UIデザイナー
2026年2月4日
自己紹介
大学3年のときにADHD(注意欠如・多動症)と診断されました。幼い頃から「落ち着きがない」「忘れ物が多い」と言われ続けて、自己肯定感はずっと低め。でもデザインに没頭しているときだけは、時間を忘れて集中できた。それが自分の唯一の「得意」でした。
開示するか、しないか
就活で一番悩んだのは、ADHDを開示するかどうか。
障がい者手帳は取得済みでしたが、見た目ではわからない障がい。開示するメリット・デメリットを何度も天秤にかけました。
開示した場合:
- 配慮を受けられる(業務量の調整、マルチタスクの回避)
- 障がい者枠での応募が可能
- ただし、求人の選択肢が狭まる
非開示の場合:
- 一般枠で応募できる(デザイナー職の求人が格段に多い)
- 配慮は自分で工夫する必要がある
- バレたときのリスク
悩んだ末、一般枠・非開示で就活することを決めました。デザイナーの仕事なら、自分でタスク管理を工夫すれば何とかなると思ったからです。
自分なりの工夫
入社してからは、ADHDの特性をカバーする仕組みを自分で作りました。
- タスク管理はNotionで徹底:頭の中だけで覚えようとすると確実に忘れる。全タスクをNotionに書き出し、朝一で優先順位を決める習慣をつけました。
- マルチタスクを避ける:上司に「一つのプロジェクトに集中させてほしい」とお願い。ADHDだからとは言わず、「そのほうがクオリティが上がる」と伝えました。実際その通りだったので、今ではチーム全体がそのスタイルに。
- 過集中を活用:好きなことには何時間でも没頭できるADHDの特性。これをデザイン作業に全振りしました。Figmaでワイヤーフレームを作り始めると、気づけば6時間経っている。この集中力は他の人にはなかなか真似できない武器です。
- 休憩アラームを設定:過集中すると食事も忘れるので、2時間ごとにスマホのアラームが鳴るようにしています。
今の働き方
デザイン事務所で3年目。UIデザイナーとして、アプリやWebサービスのデザインを担当しています。ハイブリッド勤務で、週2日出社・3日リモート。
デザインコンペで社内賞を2回もらいました。過集中で生み出すアウトプットの量と質は、正直に言って自分の最大の強みです。年収は400万円。
最近は後輩のメンターも任されるようになり、キャリアは順調だと思います。
後輩へのメッセージ
開示するか非開示にするかは、正解がない問題です。自分の特性と仕事内容の相性で決めればいい。
一つだけ言えるのは、ADHDの「飽きっぽさ」は「好奇心の強さ」だし、「過集中」は「圧倒的な集中力」です。ネガティブに語られがちな特性を、ポジティブに活かせる環境は必ずあります。自分を否定しないでほしい。
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