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障がい者枠IT業界リモートワーク

聴覚障がいでもカスタマーサポートの仕事に就けた。チャット対応という働き方

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Iさん(31歳)
聴覚障がい ・ カスタマーサポート
2026年2月8日

自己紹介

先天性の感音性難聴で、両耳とも重度の聴力障がいがあります。補聴器を使っていますが、電話での会話はほぼ聞き取れません。日常会話は補聴器と読唇術で何とかなりますが、「電話が使えない」ことが就活の最大のネックでした。

就活で一番困ったこと

「電話対応必須」の壁。事務職の求人を見ても、ほとんどが「電話対応あり」。面接で「電話はできません」と伝えた瞬間、面接官の表情が変わるのを何度も経験しました。

障がい者枠の求人でも、配慮はしてくれるものの「電話以外の事務作業」に限定されがちで、仕事の幅が狭い。正直、やりがいを感じにくい仕事が多かったです。

電話ができないだけで、こんなに選択肢が狭まるのか。

3社目の就活で心が折れかけたとき、転職エージェントから「チャットサポート専門の求人がある」と紹介されました。

転機:チャットサポートとの出会い

紹介されたのはSaaS企業のカスタマーサポート職。特徴的だったのは、顧客対応がすべてチャットとメールだったこと。電話対応は一切なし。

面接でもSlackのハドルではなくテキストチャットで実施してくれました。「うちはテキストベースの文化なので、電話ができないことはまったく問題ない」と言われたときの安堵感は今でも忘れません。

障がい者枠での採用でしたが、業務内容は一般枠の社員とまったく同じ。これが決め手でした。

工夫していること

入社後に気づいたのは、聴覚障がいがあるからこそテキストコミュニケーションの精度が高いということ。普段から文字でのやり取りに慣れているので、顧客への説明が丁寧で分かりやすいと評価されました。

具体的に工夫していることは:

今の働き方

フルリモートで週5日勤務。月間の対応件数は約300件で、顧客満足度は常に90%以上をキープしています。半年前にはチームリーダーに昇格し、新人教育も担当するようになりました。

給与は年収380万円ほど。障がい者枠としては高い方だと思います。成果で正当に評価してもらえる環境はありがたいです。

後輩へのメッセージ

「できないこと」に目を向けるのではなく、「テキストで伝える力」は立派なスキルです。チャットサポートやテクニカルライティングなど、テキストベースの仕事は年々増えています。電話ができないことは、もう致命的なハンデではありません。自分の強みに気づけるかどうかが、就活のカギだと思います。

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