障がい者枠でメガバンクに入行。配慮は手厚いが、キャリアは自分で切り拓く
自己紹介
先天性の下肢機能障がいがあり、日常的に車椅子を使っています。大学は経済学部で、金融業界に興味がありました。
なぜ障がい者枠を選んだか
就活を始めた当初は一般枠も考えていました。でも、いくつかの企業の説明会に参加して感じたのは、物理的なバリアの多さでした。
オフィスの動線、会議室への移動、社食のテーブルの高さ。一般枠で入社した場合、これらを全部自分で交渉しなければならない。その労力を考えると、最初から配慮が制度化されている障がい者枠の方が、本来の仕事に集中できると判断しました。
入行してよかったこと
配慮は想像以上に手厚かったです。
- 車椅子で動きやすいフロアへの配属
- 通院のための時間休が取りやすい
- 専用の机や椅子の手配
- 人事部に相談窓口がある
**「配慮をお願いする」のではなく「制度として用意されている」**という感覚。これは精神的にとても楽でした。
壁にぶつかった時期
入行2年目、仕事に慣れてきた頃に壁にぶつかりました。任される仕事が定型的なデータ入力や書類チェックばかりだったのです。
周りの同期が新しいプロジェクトに参加しているのを見て、焦りを感じました。上司に聞いてみると、「負担をかけたくないと思って…」という善意からの配慮でした。
自分から動いた
ここで待っていても変わらないと思い、自分から手を挙げることにしました。
部署横断のDXプロジェクトの公募があった時、志願しました。上司は最初少し驚いていましたが、私の意思を尊重してくれました。
プロジェクトでは、データ分析やプレゼン資料の作成を担当。結果として、そのプロジェクトがきっかけで仕事の幅が広がりました。
後輩へのメッセージ
障がい者枠は「守られる」イメージがあるかもしれません。実際、配慮は手厚いし、安心して働ける環境がある。でも、キャリアは誰かが用意してくれるものではない。
障がい者枠でも一般枠でも、「自分はこうなりたい」「こういう仕事がしたい」と発信し続けることが大事だと思います。
まずは安心できる環境を手に入れて、そこから自分のキャリアを広げていく。障がい者枠は、そのための良いスタート地点になりえます。
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