低身長症で障がい者枠の経理職。デスクワークなら身体的ハンデはほぼゼロ
自己紹介
軟骨無形成症による低身長症で、身長は124cmです。日常生活では踏み台を使ったり、車は改造済みのものを運転したりと、工夫で乗り切っています。知的能力や体力に問題はなく、PC作業も普通にできます。大学では商学部で簿記と会計を学びました。
就活で一番困ったこと
「何ができて、何ができないか」の説明の難しさ。
低身長症は見た目ですぐにわかる障がいなので、面接の瞬間に驚かれることも。「日常業務に支障がない」と言っても、「本当に大丈夫?」と心配されてしまう。
実際、低身長が影響する場面はかなり限定的です。
- 高い棚に手が届かない
- 社食のカウンターが高い
- 工場見学で安全靴のサイズがない
こういった具体的な場面を挙げて、「それ以外は一切問題ありません」と伝えるのが大切だと学びました。
障がい者枠を選んだ理由
一般枠でも受けましたが、最終的に障がい者枠を選んだ理由は**「物理的な環境調整がしやすい」**から。
入社したのは従業員500人規模の製造業の管理部門(経理課)。障がい者枠だったおかげで、入社前に以下の調整をしてもらえました:
- デスクの高さ調整:通常より低いデスクを用意してもらった
- 踏み台の設置:コピー機やキャビネットの前に
- 社員証のリール位置:通常は胸ポケットだが、腰の高さに変更
- 社食の配慮:テーブル席を優先的に使えるように
これらは一般枠で入社していたら、自分から一つ一つお願いしなければいけなかった。障がい者枠なら、人事が窓口となって調整してくれるので、入社初日からスムーズに仕事に入れました。
デスクワークの強み
経理の仕事は99%がデスクワーク。Excel、会計ソフト、請求書処理、月次決算。身長が124cmだろうが180cmだろうが、やることは同じです。
低身長だから経理ができない、なんてことは一切ない。
入社2年目からは月次決算の主担当を任され、4年目に主任に昇格しました。実は障がい者枠の社員が主任に昇格するのは社内初のケース。上司は「あなたの仕事ぶりを見れば、枠は関係ない」と言ってくれました。
物理的バリアの具体的対処法
同じ低身長の方の参考になれば:
- ATM・券売機:持ち運び用の折りたたみ踏み台を常にカバンに入れています
- 飲食店:子ども用チェアを恥ずかしがらずに借りる。最近は気にならなくなった
- 出張時のホテル:事前に電話して「ベッドが高すぎないか」「バスルームに手すりがあるか」を確認
- 会議室のホワイトボード:上半分は使えないので、ノートPCの画面を投影して書き込む方式に変更してもらった
後輩へのメッセージ
低身長であることは確かに不便な場面がある。でも「不便」と「不可能」は違います。デスクワーク中心の仕事を選べば、身体的なハンデはほぼゼロにできる。
障がい者枠は「守られる場所」ではなく、「環境を整えてもらえる制度」だと思っています。整えてもらった環境で、一般枠と同じパフォーマンスを出す。それが私のスタンスです。
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